2010-01-01から1年間の記事一覧

「キリストを信じよ」。なぜ、ある無限定の人格を理由化するところに、「真理」の獲得、「神は真実である」の証明、人間が神に永遠に生かされる理由、悔い改めと救い、そして聖と愛あるのか。人間の記号は、真実を語れない。真実は、人間の記号世界を全否定…

οὐδὲν ἄλλο ἐπιτηδεύουσιν ἢ ἀποθνήσκειν. 彼らは死せることより以外何ものをも練習せず。

聖書という荊の冠。月日、出来事と人物、予言、諸言語の字句。それらは、たとえ話のための法則性しか持たない。それなのに、なんと多くの人々が、ありもしないことをそれらに求めてきたことだろう。なんと多くの迷信や憶測が、棘に刺さった人々のはらわたか…

ἐλεύθρον ἀδύνατον εἶναι τὸν πάθεσι δουλεύοντα, καὶ ὑπὸ παθῶν κρατούμενον. 激情に屈従し、激情によつて支配せらるる者は自由たる能わず。

「キリストを信じよ。」。キリストとは何か。信じる対象に関する知識の多少は、確かに信仰の有無に関係しない。ならば、「キリスト」とは何か。“Who I am.”しか残らないのではないか。その人の真実に少しでも矛盾や虚偽が含まれるならば、その人にとっての神…

Βρεκεκεκὲξ κοὰξ κοάξ. ブレケケケックス,コアクス,コアクス(蛙の鳴き声)。

人間の世界の記号性を、その二次元の描写に見事に表現した浮世絵は、それまでの自然の学術的・古典的描写に対立し、人間の精神性の描写を目指したヨーロッパの芸術家たちに影響と共感をもたらした。現代においても、日本で最も優れているとされる人物が、「…

τὰ πεπραγμέν’ αὐτὰ βοᾷ. 為されたる事(事実)自らが叫ぶ。

彼女は「女の方」と呼ばれ、母親扱いされなかった。 訪ねて行っても、キリストに家族ではないと言われた。 ついには、十字架上のキリストに、母子の関係の終焉を宣言された。キリストの遺骸を抱く彼女が、美術における表現において「美」として、他を捨象す…

πῖνε, παῖζε θνηπὸ ὁ βίος, ὀλίγος οὑπὶ γῇ χρόνος ἀθάνατος ἐστιν, ἂν ἅπαξ τις ἀποθάνῃ. 飲め,戯れよ.生命は死すべきもの,地上の時は少し.もし一度人が死すれば、死は不死なり.

この思想を徹底させている人はそういないから、憚りながらも言語化してあげよう。その人が自分のことを塵ではなく人と言っている限り、その俗人にとっては有益だろう。目的の純粋から来る一貫性を与えてあげよう。それを本当に望むことが信仰の動機を得ると…

ὗς ἐκώμασε. 豚が騒ぐ;傲慢に振舞ふ。

君たちは結局、「物」になりたいのだ。だから、結婚が、仮象的もとい霊的な人間の、肉体の自然における意義を排他する、言語という身体の共有であることを、ひいては王権という存在への所有権の共有であることに気づかない。そんな君たちから、どうやったら…

ἐν θηρίοις δὲ καὶ πιθήκοις ὄντα δεῖ εἶναι πίθηκον. 獣や猿の中にあるときは、[獣や]猿たるを要す。

人間は完全になりえぬから、唯一完全なものだけが、人間に完全な柔和を与えてくれる。「宗教がなければ」、という言葉をよく聞く。そういう人間の内面は、ぐしゃりと潰れたトマトのようだ。信じることで初めて知ることを始める人間の自我を否定している。何…