τοῦτο κἂν παῖς γνοίη. これは小児なりとも知れるならん。


君たちの愛は、受け入れられるにはあまりに不実だ。

おいしいものを一緒に食べること、おしゃべりしたり働いたりすること、冗談を言ったり騒いだりすること、玉遊びなどの虚構に善悪の感性を運用してみんなで泣いたり笑ったりすること、音楽などの記号表現の美醜を感じること、共通の知識を求めること、優劣を競うこと、際限なく形象の力強さや距離・速さを求めること、数の多さを価値とし質として追い求めること、体液を排出すること。

これらは、君たちが愛の成立のために日々目的に設定しているものだ。「一緒にいられるなら、原因も目的も実は何でもいい。」という言葉は君たちのお気に入りだ。たしかに、それで愛の表現だけが抽出されているのだから、それは素敵なことではある。だから、君たちは日々を誤魔化すことができる。

目的が空しければ、そこに成立した愛もまた空しくなることを、君たちは知っている。

君たちのすばらしい愛は、空しくてとても痛ましい。ふざけていて、とてもつまらない。

だから、神は君たちに嫉妬する。